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Windowsファイルサーバーの無駄を無料で調査する方法

ファイルサーバーの保存制限機能を使って無駄なファイルを排除する」で紹介したファイルサーバーリソースマネージャーの「記憶域レポート」の機能を使用して、ファイルサーバーの無駄使いを調査する方法をまとめました。

リソースマネージャーの機能の中でも、筆者が最も利用価値があると感じたこの機能で驚くべき実態が見えてきました。

重複ファイルによる無駄を調査

指定したフォルダ内で重複しているファイル(=無駄なファイル)がどれくらいあるのかが分かります。

ファイルサーバーリソースマネージャーで重複ファイルを調査した結果ファイルサーバーリソースマネージャーで重複ファイルを調査した結果の一部。かなりの割合で重複ファイルが存在し、無駄に容量を消費していることが分かる

レポートを見れば一目瞭然で、使っているサイズ594Gに対し、393Gが重複による無駄な消費なので、重複ファイルを排除できればかなりの容量を節約できることが分かります。

さらに、実際に重複しているファイルのリストを見ることができます。

ファイルサーバーリソースマネージャーで重複ファイルを調査した結果の一部。重複ファイルグループファイルサーバーリソースマネージャーで重複ファイルを調査した結果の一部。重複ファイルグループ

元々サイズの大きいExcelファイルがあちこちに複製され、ファイルサーバー内に8個も同じファイルが存在しています。

その結果1.2Gもの容量が無駄に消費されていることになります。

大きいサイズのファイルを調査

100MB以上のExcelファイルがどれくらいあるのかを調査してみました。
以下はサイズランキングの一部です。

ファイルサーバーリソースマネージャーで巨大Excelファイルを調査した結果ファイルサーバーリソースマネージャーで100MB以上のExcelファイルを調査した結果

名前を見る限り、このExcelファイル内には画像データがたくさん張り付けられていることが推測されます。

実際にリンクをクリックするとファイルがあるディレクトリにジャンプでき、実際のファイルを確認することができます。

一定期間以上アクセスされていないファイルを調査

2年以上、誰からもアクセスされていないファイルを調査してみた結果が下記のものです。

ファイルサーバーリソースマネージャーで2年以上アクセスされていないファイルを調査した結果ファイルサーバーリソースマネージャーで2年以上アクセスされていないファイルを調査した結果

全体の使用量が590Gなので、52%程度が過去2年間、誰も触っていないファイルであり、今後も使用されることのない無駄なファイルの可能性が高いです。


以上の使用状況調査の結果から見えてくる問題点を解決しながら運用することがファイルサーバー運用のポイントになります。

実際に筆者の会社で行っている超効率的なファイルサーバー運用方法を以下の2つのエントリーで紹介しています。
「Windowsファイルサーバーの最適な運用ルール」
「ファイルサーバーの70%を占める無駄なデータを排除し超高率的に運用する方法」

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次は→ ファイルサーバーの利用実態をフリーソフトで調査する方法

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筆者プロフィール
筆者プロフィール
  • 1976年 東京都生まれ
  • 23歳・・・サービス業の会社に勤務したが時間的自由度の低さに納得行かず転職を考える。
  • 25歳・・・「新卒扱いで構いません!」と言ってIT系企業(社員30名)に転職。
    Word、Excelから始め、サーバーやネットワーク機器の構築を学び、3年間SIerとしてお客様への提案やシステム構築を行う。
  • 28歳・・・「3年の経験あり」ということで現在の会社(従業員数900名)に社内SEとして入社
    遅れに遅れていた社内システムを低予算で更新した実績を評価された。